いたましい

　こんばんは。

まだ夏の入り口だというのに、盛夏のような非常識な暑さが
ここ数日続いてます。
３９度って何っ？
体温がそんなに上がったら病院行きですよ！
そんなわけで今日はこの夏初めて、午前中からエアコンを
動かしてしまいました。
節電？　無理！（きっぱり）

こんなグダグダのダメ大人ですが、ほぼ毎日ニュースでも
ワイドショーでも流されている大津のイジメ問題に関して
ちょっと語りたくなりました。
ただ微妙に繊細な問題なので、追記に畳ませていただきます。
「何を思ってるか聞いちゃるよ！」　という心の広い方のみ
ご覧くださいませ。


拍手、いただいてます。ありがとうございますｖ

少しずつ事実が判明するたびに、亡くなった被害少年の
絶望感を思い、胸が痛くなります。
とてもとてもいたましい。

いじめには様々な原因があり、たやすく語れるものではない。
キッカケなんて小さなもので、気が弱そうとか、家が豊かとか、
ちょっとした会話の中に自分の気に入らない部分があった、
そんな程度の事でもいじめは始まります。

始まったいじめはほとんどの場合エスカレートします。
小さな意地悪だったものが、相手の心身ともに痛めつけるように
なっていき、気づいた時には苛める側も苛められる側も
その状況から抜けられなくなってしまう。

大人の世界だっていじめなんてザラにあります。
職場でも、近所づきあいでも、地域のサークルやネットででも。
自分が好意を持てない誰かの事を、離れた場所へと
追いやろうとする。
自分だけがするならまだしも、周囲の人にも遠まわしに同様の
扱いを求める。
大人だって、こんな見苦しい事がよくあります。

まして様々な意味で未熟な中学生。
苛められる側は自分の中にあるプライドを必死に守り、
無用な心配をかけまいと最大の庇護者である親に口を閉ざす。
苛める側は複数でかかっているために、エスカレートする残酷な
行為に善悪の感覚が麻痺してしまう。
最悪のスパイラルに陥った結果が、あの切ない選択。

そこへ辿り着く前に歯止めをかけられる機会は
何度もあったようです。
自分がいじめのターゲットにされるかも、という恐れを抑えて
いじめを教師に知らせた生徒がいたのだから。
それを無かった事にした人間達は加害少年達の残酷行為を
幇助したのと同じじゃないでしょうか。
むしろ年上であり、また子供達を教え諭す立場にあった事を
加味すれば、もっと罪は重い。
彼らは被害者少年を見捨てたと同時に、加害者少年達も
見捨て、彼らのいじめを増長させた。

これだけ証言があり世間が騒いでいる以上、加害者の
少年達は自分達がした行為に見合った罰を受けるでしょう。
加害者少年グループ怖さに見てみぬ振りをしていた同級生達も
心ある子は自分の中で自分を責め続け、そこまで深く考えない
子達も、いずれ子を持った時に自分の子はいじめられてないか
苛める側になってないかと事ある毎に怯えるでしょう。
残された傷はとても大きい。

だというのに責任逃れに必死で、いじめを認めようとせず
挙句に「家庭や他にも原因は考えられる」と噴飯物の言い訳を
し続ける教育長を頭にした教育委員会。
マスコミの問いに笑いながら答える校長。
何も無かったかのように生徒と接し続けたという担任。
地元の有力者から圧力がかかったのか、被害届けを
奇妙な理由で拒否し続けた警察。
少年が亡くなった後も、彼やその家族へのいじめは
ずっと続いていたんですね・・・。

何やってるんだ、大人たち！
そう言いたくなったのは私だけじゃないはず。
ダメダメな大人たちにも相応の処罰がくだされる事を
切に願います。

それと同時に全国のお父さんお母さんに自分の子を
よくよく見て欲しいと思います。
今回の事件で愚かな大人たちに憤慨しながら、
私がもっとも恐れていたのが自殺の連鎖。
自分の力ではいじめっ子に対抗できないから、死んでしまえば
自分もいじめという地獄から抜け出せて楽になるし、周囲が
色々騒いでくれて、いじめた側に仕返しできる。
子供の狭い視野なら安易に選びかねない方法です。
そんな事にならないように、よくよく我が子を見守ってほしい。
・・・そう願ってるのです。

私も小学生の時にいじめにあいました。
その時の悔しさ悲しさ怖さ情けなさはいまだに覚えてます。
中学の時にはいじめられているクラスメイトを傍観する、という
いじめをする側の共犯になりました。
今でも何か助けるような事をできなかっただろうか、と
苦しい思いが残ってます。

いじめは無くならないと思ってます。
未熟な精神は自分よりも弱い者を虐げ、押さえつけて自分と
いう存在の価値を確認したくなるものだから。
もちろんそうはならず、弱い者を慈しみ、愛情を返される事で
自分を認識する子供の方が圧倒的に多いはずですが。
けれど人は千差万別。
カエルのお尻にストローを突っ込んで、息を吹き込むような
子供はどの時代にでもいるものです。
いじめはすぐ隣に転がってる。

だから、守ってあげようよ、大人たち。
我が子を、わが教え子を、この国を背負っていく小さな戦士を。

まぁ、私は子供がいないから綺麗事ばっかり言うのかも
しれませんけど・・・。
でも本当に自殺の連鎖だけは起きませんように。
亡くなった少年の冥福を祈ると同時に、その事も祈ってます。


ネットで加害者少年達の本名や顔写真、親や親族の名前や
職場まで大流出していると聞いてます。
いじめをした奴へ制裁を！、という事らしいですが、
これも立派ないじめではないですか？
いじめを責める人間が堂々といじめをする。
何かが大きく間違ってると感じます。

加害者少年達へはおそらく司法が罰を与えます。
それが有耶無耶にならない限り、集団リンチのような真似は
するべきじゃない。
いい年をしたいじめっ子達が、早く頭を冷やしてくれますように。

いつの時代でもいじめは数多くあります。
そして苦しんでいる子供達を、どうにか救おうとしている親や
教師も多数いるはずです。
今回のような愚かな教師ばかりじゃない。
この悲しい事件が警鐘を鳴らす役となり、危険ラインにいる
いじめられる側、いじめる側の子供達に大人が気づく事を
願ってます。

ガンバレ子供達。
そして・・・頑張る力が尽きてしまった大津の少年が
少しでも安らかな眠りの中にありますように（祈）



だらだらと長いボヤキを読んでくださった方、
ありがとうございます。
無駄な時間を使わせてごめんなさ～い（謝）