猫、元気ですｖ

　こんにちは。

連日の昼間からのブログです。
猫番隊に奈鳩さんの作品　『梅雨明けの』　が更新されてます。
時々見せてくれる奈鳩さんのイラストタッチの絵が
とても可愛らしいのです。

この絵は先日行かれたＫＡＺＡＲＩ展で展示されていた
着物の柄からヒントを得たそうで、ヲタの観察眼と
それを作品に反映させる能力値の高さにホレボレします。
是非ご覧くださいませｖ


そ～して昨日の海辻は、博物館で展示を見て
夜は名古屋から来訪中の空子さんを囲んでのお食事会。
酷暑の中をヨッレヨレになりながら日付の変わる頃に
帰宅しました
でも楽しかったですｖ
その話は追記に入れておきます。
とはいえ、９割が博物館の展示感想です・・・すみません。

お昼少し前に家を出て強い陽射しにフラフラしながら
上野の国立博物館へと参りました。
と、いうのも夜に渋谷で空子さんを囲んでのお食事会があり、
どうせだったらその前にどこかの展示を見ようと思ったから。

しかも国立博物館の年間パスポートを買ってあったりするので
使わなきゃもったいないっしょ！　という実に貧乏性な発想から。
ちなみにこのパスポート４千円ですが、１年間で６個の特別展と
通常展示は何度でもＯＫというお便利アイテム。
今年は『宮廷のみやび』『薬師寺展』『巨匠達の日本美術』
『フランスが夢見た日本』　と４個の特別展を見たので
しっかり元は取りました（笑）

でも実に暑かったです。
博物館に到着するまで上野公園の中を１０分近く歩くのですが
途中に大っっっきな噴水があるんですよね。
海辻が何を考えたか、きっと誰もがわかる事でしょう。
「あの中にダイブしたなら、どれほど気持ち良いだろうっ！！」
年に一度程度しか使用されない日傘を差しつつ、
うつろな視線で噴水を見つめておりました。


で、表慶館にて『フランスが夢見た日本』。
パリのオルセー美術館との共同企画で１８６６年から１９３０年まで
人気だったテーブルウェアを公開してました。
これは日本の浮世絵師、北斎や広重の絵を模写して作られた食器
たちで、元絵である北斎漫画や版画を一緒に展示しているので、
とてもわかりやすかったです。
丸いお皿の中に三角に魚もしくは鳥、植物、昆虫の３点が
描かれているのは、何かそういう決まり事があったのかなぁ、と
思いましたが、特に触れられていなかったので謎。
これはセットだったので、３点描写のお皿がたくさんあったんです。
ただ・・・虫はどうかと思いましたよ。だってアブとか蛾とかが
お皿に描かれているって・・・ねぇ（汗）

面白かったのは広重の絵を写したもの。
東海道五十三次の１枚ですが、沼地に船が３艘浮かんでいて
その向こうに松林があり、その背後には富士山がドンと鎮座して
いるのが元絵。
お皿には富士山が無かったです（爆）
日本人にとっての富士山の価値が伝わらなかったのでしょうが
あの絵に富士山が無いと何だか間抜けというか・・・意味が無い。
日本人が模写したなら松林を削ってでも富士山を入れたんじゃ
ないかなぁ、などと思いました。
こういう小さな部分って面白かったです。


しばし外で一服の後、平成館で　『対決！　巨匠たちの日本美術』
元々これは見る予定じゃなかったのですが、先に言ったように
パスの元を取る為にフラフラ入ってみました。
ら、これ、すごいわ。
運慶ｖｓ快慶、雪舟ｖｓ雪村、宗達ｖｓ光琳、応挙ｖｓ芦雪、
歌麿ｖｓ写楽、などなど師弟、ライバルを対決させて１２組。
仏像、襖絵、書、画、浮世絵、茶碗と比較しつつ展示されてます。
いや、これは興味のある人にはたまらんだろうなぁ。
そう、“興味のある人には”・・・。
海辻は？
豚に真珠どころか、蟻に城ってなもんで「すごい」事はわかっても
どうすごいかの全貌は巨大すぎて理解できず。
写楽と歌麿の所なんて素通りしましたもん（汗）

でも長沢芦雪の虎図や蕭白の龍は圧倒されました。
絵に興味の薄い海辻でも息を呑みましたから、絵心のある方には
とてつもない感動を与えるんじゃないかしらん？
海辻は運慶快慶の重厚な仏像や木喰上人の福々とした仏様で
満足でした（笑）


そして再び休息を入れて、本館へ。
まずは特集陳列『六波羅蜜寺の仏像』。
京都の六波羅蜜寺の宝物館改修の間、こちらで特別展示とか。
最も知られている空也上人の口から御仏がヒョロ～ンと
飛び出している像は来てませんでしたが、他の清盛像や運慶坐像
地蔵菩薩立像など軒並み展示。
平安鎌倉期の像らしく黒ずんだ木肌と荒々しさや素朴さに惹かれて
見入ってしまいました。

そのまま隣の展示室へ行くと何やら人だかりが。
『二体の大日如来像と運慶様の彫刻』
ふ～ん・・・。
大きな仏像と小さな仏像が隣同士。
大きな仏像の説明書きの最後に“所蔵・真如苑”
なんですとぉぉぉぉぉぉ？？
これは国外流出されかかったあのオークションで落としたという
あの運慶の仏像っすかっ？　１３億とかいう？？
いきなり眼が真剣になったお馬鹿がココにいます（汗）
ちょっと保存がいまいちだったようで表面の剥離などを見ると
早々に手を打った方が良い気もしましたが、とても穏やかな表情の
如来様でした。うん、思わぬ物を見られたｖ
でも個人的には同じ部屋に展示されていた十二神将立像の
巳神（ししん）が躍動的で好きかもしれない・・・。

このあたりで疲労はピークまであと一歩。
博物館の中は冷房が効いてるとはいえ、企画展などは人が多くて
暑い暑い。
残念ながら常設展は諦めて出ようとした時、これまた目の端に
特集陳列の入り口が・・・。

『仏像の路　インドから日本へ』
疲れたよぅ。
でも仏像好きなんだよぅ。めそめそめそ。
ヨレヨレと入ったそこにはインドから中央アジア、中国、朝鮮半島
を経て日本に到る、石に彫られた仏像が２０点余り。
各地でどのように信仰されたのかなどの説明と共に展示。
これ好き。こういう展示、好き。
でもすでに本日の海辻の脳内はいっぱいいっぱい、余裕無し！
ざっと仏像を拝見しただけで退場となりました（涙）

この後、ミュージアムショップにちょこっと寄り、
この夜眠れない程の大打撃を受ける失態をやらかし、
（誰にも迷惑はかけてません。本を買いはぐっただけです）
ヨロリレヨロリレと渋谷へ。


空子さんは相変わらず可愛らしかったです。
思わず何度もハグハグしてしまうほど（笑）
ｕｔａちゃんは事情があって途中で帰宅しましたが、
こちらも元気そうで何より何より。
寝過ごしたとかで遅刻してきたかっし～も相変わらず。

それぞれが最近の仕事の話とかヲタ活動の話を繰り広げ
空子さんの「こっちに戻って来たいなぁ」との言葉に
「来い来いｖ」と妖しい勧誘をしてみたり（笑）

たま～に会ってもナチュラルに会話を楽しめるのが素敵です。
絵師様方が持参した直筆絵を回し見しては盛り上がりましたし。
やっぱり生絵は良いのぉ・・・。
と、感動しながら１０時半にお開き。

空子さん、ｕｔａさん、かっし～、楽しかったです。
ありがとうございましたｖ


こんな感じの一日は日付が変わる直前に帰宅して終了。
実に濃い一日でした。
いつもながらのダラダラ報告を読んでくださった方、
お疲れ様でございました（礼）