空よ

　こんばんは。

昨日は世田谷美術館というところへお出かけしてきました。
半月ほど前から“４／１”という日は決定していたのですが
天気予報ではず～～～っとその日だけピンポイントで雨マーク。
週間予報ってものは一日二日前になると予報と変わるのが
普通じゃないですか？
そう信じて動じないでいたワタクシでしたが、４／１以外には
綺麗～に晴れマークが並んでいる中、その日だけどうしても
外れようとしない雨マークに不吉な予感が・・・。

で。
昨日。
かろうじて、どうにかこうにか、かろうじて・・・曇天（汗）

そして今日。
スカ～～～～ッと快晴。
「お空の、馬鹿野郎ぅぅぅっ！！」
と叫んでも許されるんじゃないかな（苦笑）

でも昨日はとても楽しかったので、そのあたりの報告を
追記に入れておきます。
お暇な方、どうぞご覧くださいませ。


拍手、いただいてます。有難うございますｖ

本日は奈鳩さん、ｕｔａちゃんとお出かけでした。

前夜からザカザカ降っていた雨も、家を出る頃には小休止。
良かった良かったと胸を撫で下ろしながら地元の駅で奈鳩さんと
おち合って目的地へとＧＯ！
行き先は世田谷美術館、最寄り駅は用賀でｕｔａちゃんとも合流。

本日のメイン！　平泉展です！

平泉。岩手県西磐井郡平泉町・・・なんて説明よりも
奥州平泉、平安時代には藤原四代が統治した北の大国。
鎌倉時代初期に源義経をかくまったと鎌倉幕府の頼朝に
ナンクセをつけられ炎の中に滅びた悲劇の国。
江戸時代の俳人、松尾芭蕉が
“夏草や　兵（つわもの）どもが　夢の跡”
と詠んだという古（いにしえ）の土地。
もうひとつ彼の俳句で有名なのが
“五月雨の　降りのこしてや　ひかりどう”

って事で、中尊寺金色堂（光堂）

館内にあったレプリカです。いやはや見事にキンキラキン。
撮影ＯＫだったので、皆でパシャパシャ撮ってました。

入り口から内部を激写（爆）

中尊寺は初代清衡が現世における浄土を現すためにと
創建したお寺なんですが、確かに世俗とはかけ離れてます。
そんな清衡以下、藤原四代の下に繁栄した平泉に関して
あれこれと展示していたのが、この『平泉展』でした。

相変わらず展示内容の詳細に関してはスペシャリストの奈鳩さんに
丸投げさせてもらいます（笑）
多数の仏像や鎌倉幕府に攻められて灰燼に帰した土地から
発掘された品々など見所は満載でしたので、尚更怪しい海辻の
報告よりも正確な奈鳩さんのレポートをご覧いただきたいです。

で、海辻として印象的だったものを幾つか。
飛鳥・平安・鎌倉・室町から江戸までの各時代の仏像は
今まであちこちの展示会や現地等で見ていますが、奥州の仏像は
一種独特の風情がありました。
荒々しく素朴。
金や漆などによって表面塗装をしていないものが多い。
貧しい土地だったから、という事もあるでしょうが、それだけではなく
自然崇拝と仏に対する信仰が混ざっている気がしました。

京や鎌倉、江戸という先進的な政治の中心地に近い場所ほど
経典だとか僧侶による宗教論、寺の格に相応しいと思われる
高価で洗練された仏像、仏具に目が向くのかもしれません。
でも明治以前に神仏一体と考えていた日本の、特に国内からでも
東夷（あずまえびす）と蔑視されていた北の地においては
自然の生命力を感じさせる木肌も顕な仏像のほうが
よほどありがたみを感じたんじゃないかなぁ・・・などと思考。
実に素朴で温もりを感じると同時に、生命力を誇示するかのような
躍動感溢れる仏像が多数展示されていました。

平泉には現在残っている中尊寺の他に毛越寺（もうつうじ）や
無量光院（むりょうこういん）という素晴らしい寺社が建造された
という事ですが、残念ながら鎌倉幕府との戦で焼失しています。
だから必然的に残っている中尊寺の品々が展示物のメインに
なるのですが、思わず笑ったものがありました。

碁石なんですけどね。ええ、白黒の碁石。
説明書きに　『寺の柱の隙間に詰まっていた物』　ってありました。
「誰だよ、ありがたい寺の柱に、そんなイタズラをしたのはっ！（爆）」
内心で大爆笑。
間違っても供養のためとか、そんな高尚な理由じゃないと思うのです。
バチアタリな坊様が、イタズラでやったとしか思えない！
隣にあった平安時代の　『イカサマ用のサイコロ』　といい（半分に
切断されていて、中に錘が入っていたと思われる穴がポッコリ）、
どれほど昔であっても変わらない人間臭さが可笑しかったです。

もう一つのインパクト出土品は　『くそべら』。
靴べらじゃありません。ウ○チを綺麗にするブツです。
昔は紙が超高級品でしたから、葉っぱなどで代用していた事は
知ってましたけど、くそべらの現物を見たのは初めてでした。
しかも丁寧にも使用する直前の童女の絵まで展示されてた（爆）
何だか色々インパクトが強すぎました。

今回の平泉展は想像以上の展示物の量と質。
こんなに素晴らしいとは思ってなかった為、実に嬉しい誤算でした。


「お腹空いた・・・」

展示品を見ている最中に海辻も何度か言いました。
「呑ませろ、食わせろ、休ませろ」　これは海辻のいつもの発言なので
今更誰も何も言いません。
が、美術館を出てバス亭に辿りつくまでに幾度も空腹を訴えたのは
海辻以上に奈鳩さん（びっくり）。
それも当然で美術館を出たのは１時過ぎ。
バスに乗って用賀駅に辿りついたのが２時。
とんかつ屋さんに入り頼んだ品が出てきたのは２時半。
「いただきます！」の声の後は無言、ひたすら無言（爆）

よく食べました。お代わり自由というご飯と味噌汁、キャベツまで
海辻とｕｔａちゃんはガッサリお代わりしました。
ドンブリ飯二杯っすよ！　奥さんっ！！（誰に言ってる）
脳みそが満腹信号を出す前にすっかり平らげ
「まだ食えるぞ」などと言い放つ大喰らい２匹を、
奈鳩さんは生温い眼で見守ってくれました。
海辻はまだしも、ｕｔａちゃんの細い体のどこにあの量が収まったのか
実に不思議です。胃もポッコリしてなかったぞ～？（謎）


実はこの日のもう一つの目的地は王子稲荷だったのです。
以前行った『ペリーとハリス展』で彼らについてきたアメリカ人が
桜の風景の中の王子稲荷を絵に残していて、その展示を見た時に
「桜の時期に行ってみよう」と奈鳩さんと約束していたのです。
が！
時間的に無理。用賀は遠いです。
用賀から王子までは同じ都内とはいえ１時間は軽くかかるのです。
手元の時計ですでに３時過ぎ。
王子稲荷近辺は他にも見所が色々とあるので、ピンポイントで
行くには勿体無いと判断。
うみゅっ！
返す返す『平泉展』の奥深さを舐めていた事が悔やまれる～！
１時間もあれば展示物を見終わると思っていたのに、
３時間以上もかかるとは。堪能しましたが読みが狂って予定変更。


そういう訳で上野公園でお花見しましたｖ
どうにか頑張ってくれていた空がこのあたりで怪しくなって
雨が降り出しましたが、７分咲きの桜は綺麗でした。
観音堂でお参りしたり、天海僧正遺髪塔というものを見たり。
「天海って家康の軍師ですよね。黒衣の宰相って呼ばれた人。
　僧侶だったはずなのに、どうして髪なんて残ってたんでしょ？」
奈鳩さんの鋭いツッコミに
「頭頂部はツルンッだったけど、下の方だけグルッと残ってたとか？」
などと怪しい話で大笑い。
歴史ヲタ揃いですから天海＠明智光秀説や家康の双子の兄弟説
などなど、異論推論出まくりでした。
そんなヲタ達が口を閉ざして静かに手を合わせたのがここ。

桜に抱かれる彰義隊士達の墓。

花は桜木、人は武士。
ただ、合掌。


と、いう殊勝な心持は僅かな時間で、この後は酒宴。
駅前の居酒屋に早々に乗り込んで、呑みまくり（海辻だけ）
しゃべり倒しました。
いや何しろ７時半まではビールが半額だったものですから
海辻のブレーキは消滅。
釣られたように珍しく酎ハイを１杯呑みきった奈鳩さん。
この方は酒豪の海辻にいつも付き合ってくれますが、実はほとんど
飲めない方で、グラス半分飲むとソフトドリンクに変更するんです。
それが呑みきった！　おお、びっくり！
そして・・・寝た（爆）

実はこの日、前夜の仕事だったり更新作業だったり家事だったりで
３人揃って超睡眠不足だったのです。
でもそれぞれ２．３時間しか寝てなかった割にテンションは異様に高く
日中は元気だったのが、アルコールが入ったせいで奈鳩さん沈没。
とはいえ３０分もしないで復活した第一声が
「私、寝やがったよ！」　（爆）
「ブログネタで　“奈鳩が寝やがりました”　って書かれる～！」
と叫んでいたのでご要望通りに書いておきます（笑）
可愛らしい寝顔をまたしても拝見できてラッキ～♪

毎度おなじみに歴史の話を柱として、風の本誌の割れたブツの事や
沖田はどう考えても病になる気配が無いなど話題満載。
１個の話がコロコロコロコロ転がりまくって終着点は
とんでもない場所だったりするのもいつもの事。
その途中で　「そういえば私、世田谷美術館がすんごく遠いし広いし
展示物が多い事も知ってました」　というｕｔａちゃんの爆弾発言。
「どうして早く言わないの！」　「そうしたら午後の予定も違うように
組んだのに！」　「すみません、すみません。美術館を出てから
思い出したんですっ！」　「「まったく、この子はっ！」」
もしも聞いていてもルート的には変わらなかったと思うので
ｕｔａちゃんが悪いわけでは無いけれど、ついついちょっかい（笑）
姉分２人が最近溜め込んでいたストレスを一気に放出された上に
このように遊ばれたｕｔａちゃんが、実は一番疲れたかもしれません。
でも可愛いからかまってしまうのデス（笑）

デザートさえも酒のツマミ（爆）

延々騒ぎ続けてようやく解散となったのは１１時近くでした。
二人とも翌日はお仕事だというのに付き合いが良くて（汗）
遅くまでお疲れ様でした。
でも本当に楽しかったですよ～。
展示も満足、お花見も満足、おしゃべりも満足。
久々にスカーッと気分良い一日を過ごせました。

奈鳩さん、ｕｔａちゃん、ご一緒してくださって
ありがとうございました。　また是非にｖ

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました(礼)



【拍手、お返事ｖ】

★ｕｔａちゃん
昨日は本当にお疲れ様でした～。
帰りの電車の中で奈鳩さんと「ｕｔａちゃんが一番疲れたんじゃない？」
と話してました。
何しろ二人分のマシンガントークを聞かされたんですからねぇ（苦笑）
でもｕｔａちゃんが言った「今更ですか？」は今思い出しても大爆笑。
みんな色々あるんだなぁ、と実感した一言でしたよ。
一日中好き勝手に喋り倒してとても楽しかったです。
次は是非おいでませ。動けなくなるほど和食を食べさせますから。
お待ちしてますねｖ