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 こんばんは。

うっかり展示会の日程を勘違いしていて、見落とすところだった
『三井寺展』を見にサントリー美術館に行ってきました。

三井寺。正式名称は『園城寺』。
滋賀県大津にある天台寺門宗の総本山。
京都の比叡山延暦寺と延々と抗争を繰り返し、たびたび炎上した
ある意味しぶといお寺です(笑)

創建は奈良時代まで遡るという事ですが、当時の記録はほとんど
残っていなくて、中興の祖とされる円珍こと智証大師。
その方に縁の御骨大師坐像や日本三不動のひとつとされる黄不動
仏画などが展示されていました。

細かい事は相変わらず説明が下手なので省きますが、私としては
面白かったです。
何より新羅明神坐像(国宝で秘仏)がインパクト大でした。
これは円珍が5年間の唐での仏道修行の帰路、船に現れて円珍の
加護を告げたという神の像なんですけど、仏でも神でも無いというか
海辻も色んな像を見てますが、初めて見るお姿でしたねぇ・・・。
肌の色は真っ白で、眼がものすごく凄くすごく垂れてて、唇真っ赤。
神仏というより、道教の道士っぽいというか、唐とかの官人っぽいと
いうか。う~~~ん(悩)
ただこの秘仏は下手したら二度と表に出ないかもしれない、と感じて
図録を買ってしまうぐらい、何か普通じゃない感じでした。
何だかこの坐像1点で、他の秘仏の印象が吹っ飛んだかも(苦笑)


この後もちょろっと寄り道をしたので、そっちの事は追記で。


拍手、いただいてます。有難うございますv


朝から(寝坊したけど)六本木で仏像と親しんだ後、どうせ都内まで
出てきたんだし~・・・と、上野の国立博物館へGO!
ちょっと六本木のお巡りさんに「上野へはどう行けばいいですかね」
なんぞという『おのぼりさんです!』的な質問をいたしましたが
都内の地下鉄ってわかりにくいんでご愛嬌という事で(笑)


上野まで行った目的は ど~しても見たいものがあったから。
法隆寺献納宝物・国宝・金銅灌頂幡(かんじょうばん)・飛鳥の天人!
・・・って言ったって、わけがわからんと思います。
海辻も文字だけだったら「何さ、それ?」で終わります。

本来『幡』というのは寺社のお堂の中や庭に飾られる旗のようなもの。
それに天蓋がついた大型のものを『灌頂幡』というそうな。
今回バーチャルリアリティで、10mにも及ぶその遺物を再現し、
今は色あせ錆びてしまっている本物に当時の輝きを纏わせて
かつ、細部まで大型スクリーンに映し出すという快挙!(違っ)

興味のある方は、こちらで。

勿論最前席で内心わーわー言いながら見てきたんですけど
灌頂幡自体もすごかったけれど、法隆寺の建造物が実際に
その場で移動しながら見てるようなリアルさ。
これは本当に凄かったですよ~。
ただ、乗り物酔いしやすい人は少しキツイかも(苦笑)

まだまとまった銅が産出しなかった時代の金メッキされた銅板に
精緻な透かし彫りが施されたそれの重量は40kgだとか。
銅全てを輸入したはずだとの説明を聞きながら、未だハッキリとした
献納者が判明しないその品を、誰がどんな思いで用意したのかと
しばしロマンに浸りました。
・・・最後に「どうやら聖徳太子の娘らしい」という話をされましたけど。
それでも「うんうん、良いものを見た」と20分の上映に満足。


そのまま本館へと戻って、何度通ってもいつも余力がなくて
マトモに見られなかった『仏像の道 インドから日本へ』を見ました。
こちらは展示品。
インドの石仏はインドラというか南方系のお顔立ち。
それが中国に入るとエラの張ったチャイニーズ顔に変化して、
朝鮮半島で少し丸みを帯び、日本へ来るとふっくらとした
私たちの見慣れた仏様のお顔になる・・・というのは海辻の感想(笑)
実際は地図を添えたその土地土地の石仏を展示して、その石仏の
彫り方や体型、立像坐像などの変化が説明されてました。
これまた興味のある方は、こちらで。


そ~して博物館敷地内の法隆寺宝物館へ行き、錆びの浮いた
灌頂幡の実物と貴重な繍仏裂(灌頂幡の下部につける細い布)を
穴が開くほど見つめ、受付で「説明書あったらください!」とお願いし、
雨が降り出しそうな夕空を眺めながら帰宅しました。

2009.03.13-1.jpg    2009.03.13-2.jpg

上野公園の緋寒桜は満開。
普通の桜はまだまだという感じでしたが
提灯がズラッとぶら下がりお花見準備は完了(苦笑)
雪柳も三分咲きで梅はほぼ散ってましたね。
春にはまだ少し早いけれど、確実に近づいている気配。

そんな満足な一日でございました。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました(礼)


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う~~~。
こんばんわ~。
今回はご一緒できずに残念でした。
雨に降られなかったようで、よかったですね。

仏像スキーな那由さんらしいレポート、拝読いたしました。
秘仏、インパクトが強かったんですね。
今までにも何回か仏像を見る機会がありましたけど、
白いのっていうのは見たことないような…
見に行きたいのですが、ちょっと微妙になってきました(汗)

そしてVRシアター。
こういった技術が芸術に応用されるのは非常に喜ばしいことです。
実際に見たような気分を味わえるなんて素敵ですね~。
那由さんの興奮ぐあいを思い浮かべてにやにやしてしまいました。

次はご一緒できるようにしたいです。
奈鳩 2009/03/13(Fri)23:25:50 編集
相変わらず偏ってます
 こんばんは、奈鳩さん。

本当にご一緒できれば楽しさ倍増だったでしょうけれど、
二人揃って期間を勘違いしてたんですから仕方ない(苦笑)

秘仏に関しては図録を買ってきたので、そのうちランチついでに
ご覧くださいませ。強烈ですから・・・。
他にも狩野光信(永徳の息子)の襖絵とか色々ありました。
明るい照明と蝋燭程度に絞ったものの二種類を交互に照らして
雰囲気がありました。あんまり見なかったけど(偏向趣味)。
ただやっぱりあの美術館は良いですよ。セレクトも魅せ方も上手。
今日も満足満々でした。

VRは奈鳩さんが乗り物に強かったら強烈にプッシュ
するんですけどねぇ(苦笑)
当時の法隆寺は火災で堂宇のほとんどが焼失していて
金堂だけが再建されていたそうなんです。
その勇壮な金堂の前に、大屋根に届くほど丈高い灌頂幡が
真っ青な空と緑濃い森を背景に黄金色に煌いて翻る。
現実に見ている気分で息を飲みました。

次は一緒に出かけましょうね~v
那由 URL 2009/03/14(Sat)00:13:29 編集
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お酒が好き。でも味より酔うのが好きだから、専ら家で飲むのが主。
打たれ弱い根性無しでスプリンタータイプ。
短期での集中力は周囲も認めてくれるけれど、コツコツと長期での努力は無理。なのでダイエットに成功した事はありませぬ。
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