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 こんばんは。

本日もまたまた奈鳩さんと連れ立って、上野の国立博物館へと
行ってまいりました。『阿修羅展』を見に。

お互いに外部情報で「メッチャ混んでるよ」と聞いていたので
開館時間前に行って並んでおこう・・・と打ち合わせ、行ってみたら
すでに長蛇の列が造成中。
「うわ~、こりゃ以前来た“大徳川展”並だわぁ」と呆れつつ
列に並びました。

ご記憶の方がいるかは謎ですが、海辻は以前ここで叫びました。
「“大徳川展”は展示物を見にいったんじゃなくて、人を見に行った
ようなもんだ! 行くんじゃなかった!!」と。
で、その時は別個に行った奈鳩さんも同様の感想を持っていたので
「何はともあれ阿修羅様! 阿修羅様、まっしぐら! って事で!!」
と下打ち合わせの上、入場と同時に音声ガイドも他の展示物も
完全無視で阿修羅様に向かってタッタカタ!

はぁぁぁぁぁぁ! 阿修羅様だぁぁぁぁぁぁ!!

本来奈良の興福寺の宝物館に展示されている阿修羅様は
ガラスケースの向こう。それがケースからお出ましになって
同じ室内の空気の中にいらっしゃる。はぁぁぁぁ・・・。
阿修羅像の周囲は押し合いへし合いの人だかりで大変な事に
なっていましたが、像は少し高い台の上に安置されているので
ちょっと離れた正面の壁に奈鳩さんとふたり寄りかかってじっくり
拝見いたしました。
そして、ぶつぶつと10分以上も語り合っていました。

阿修羅像は仏像という区分になります。
でもじっくりじっくり見つめると左右は唇を噛んだ悔しげなお顔と
怒りも顕なお顔に作られています。
そして正面。これが見る人によって色々違うようで。
先日の某国営放送の特集番組では悟りを開いた祈りの顔、と
位置づけられていましたが、海辻の眼には苦悩の顔に見えます。
奈鳩さんはまた少し違ったようです。
でもふたり共通の感想としては「これって悟りを開いた仏様の
表情じゃないよね」という感じ。
悟る前の迷いに満ちた人間じみたお顔に見えます。
6本の手も、天に伸ばされた2本、中空に持ち上げられた2本、
体の正面で合掌している2本、全てが救いを求めているようで。

少年とも少女ともつかない顔立ちといい、仏になりきれていない
お姿といい、迷い悩む人間の曖昧さを感じました。
きっとご覧になったそれぞれの方が、違う感じ方をするんでしょう。
たった一体の像ですが、奥が深いです、阿修羅様。

本日の続きの話は追記に入れておきますね~。


拍手、いただいてます。有難うございますv


せっかく行った『阿修羅展』ですが、とにかく人が凄くて・・・(苦笑)
「仏像に主眼を置いて、ケース内の展示物はスルーね」
そう奈鳩さんと決めて目的の物だけを見て歩きました。
八部衆像や巨大な薬師菩薩、四天王像など興福寺の寺宝が
ずらっと展示されていて、ふたりして「くぅぅぅっ、うっすら残っている
彩色を復元して欲しいよぉ! CGで良いからさぁ」と歯噛み歯噛み。

私たちがスルーしまくったガラスケースの中には銀の杯だったり
和同開珎や金の延べ板、水晶や宝玉の碁石・数珠などがズラリ。
そんな中での本日のインパクト発言は、どっかから修学旅行で
来ていたと思われる男子高校生の一言。
彼の前には研磨された水晶の透明な煌きに満ちたアイテムの数々。

「これさ、三越の催事に出てるやつと一緒じゃん!」

海辻、内心で大爆笑。おいおい、ありがたくも歴史ある宝物を
催事場で売り出されている水晶の数珠と同列かい!(爆)
少年よ、仏罰が当たるぞ。いや、もう、笑った笑った。


『阿修羅展』はそんな感じで、適度に人ごみを避けて目的のものだけ
たっっっぷり堪能しました。ああ、奈良に行きたくなったよ、私。
と、言いながら上野駅前でランチ。

それから徳川家菩提寺の東叡山寛永寺に向かって根本中堂と
背後にある徳川家霊廟を柵の外からチラ見。
五代将軍綱吉公の墓所に他数人の将軍とその御台所のお墓が
一緒に祀られています。その中にはかの家定公と篤姫様も
眠っておいでです。

そして浄明寺というぜんそくに霊験あらたかというお寺に寄り、
下町風俗資料館の付属施設である明治期の酒屋を復元した
建物に寄り、ぷらりぷらりと日暮里方面の寺町へ歩いている途中。
道の脇は谷中墓地。
こちらは都営の有名な墓地ですが、著名人のお墓が多かったり
するんですよね~。しかも奈鳩さんが見つけてしまいました。
『徳川慶喜公墓所コッチ』の立て札。
「行くかや?」 「見ちゃった以上、しょうがないですよねぇ」
かくて即席墓参ラーが二人、谷中墓地へと突入。

いやぁ、とにかく広いんですよ、ここ。矢印に従って歩いていたら
ちょっと外れた場所に何やら立派な塀がずぅぅぅっとアッチまで
続いていました。そりゃ行きますよね。気になるじゃないですか。
塀の果てには鉄の柵が嵌め込まれていて鍵がかかってます。
広い広い墓域には幾つかの立派なお墓が正面に一つ。
左手奥には横向きに、これまた立派なお墓が二つ並んでいて
鍵のつきの柵の脇には、実につつましく普通のお墓が四つか五つ。
気になる、すっごい気になる! どう見ても殿様のお墓と家臣の
墓っぽいじゃないですか。でも全く何にも説明書きが無い!
うおぅ!! どジタバタしつつ諦めて慶喜公の墓所へ。

うん。三つ葉葵が至る所に散らされた墓域は、やっぱり柵があって
入れません。柵の前ではボランティアなのかオジサマが年配の
女性グループにせっせと説明をしておいででした。ちょっと話が
面白かったので盗み聞きしながら静かに南無南無~。

そこから元の道路へ向かう途中も、何気に三つ葉葵の立派な
墓石があったりして、奈鳩さんと 「うがぁ。気になるじゃんかよぉ」。
それがふとすれ違った方を見つめた奈鳩さんが 「ねぇ、那由さん。
さっきすれ違った人も、何だか地図みたいのを持っていたんですよ。
今の人も多分同じ物を持ってた。もしかしてあれって案内図?」
いやもう一目散に霊園管理事務所へ参りました。
「「案内図、ありますかっ!」」 「はい、これ」 感涙・・・・・・。

渋沢栄一や長谷川一夫、横山大観他の有名人の墓所に印のついた
霊園内案内図をいただいて、改めて墓地散策。
「うちらってバチあたりだよね~」 「いやぁ、でも無礼はしませんし、
敬虔な気持ちでお参りしてますから」 「そだね~」

とりあえず最初に気になって気になって気になって仕方が無かった
慶喜公の墓域より広いお墓は高松藩松平家の藩主のものと判明。
それだけでもスッキリしました。
他にも色々拝見したい場所はありましたが、とりあえず今日は
奥の奥~にある佐倉順天堂の始祖である佐藤泰然氏(松本良順の
実父)のお墓だけにして、残りは次回へと持ち越しとしました。
ああ、谷中の墓地は奥が深い。

そして湯島天神・目黒不動と並んで江戸三大富くじ興行で有名な
天王寺、幕末の上野戦争で敗走した彰義隊士が逃げ込んだせいで
門扉にいくつもの銃弾跡を残す経王寺、月見寺として有名で
一茶ゆかりの寺と言われる本行寺と日暮里駅周辺のお寺を拝観。
特にビックリしたのが最後の月見寺こと本行寺に殿様でありながら
土方副長達と共に函館まで転戦していった永井尚志氏のお墓が
あった事。閉門時間寸前だったにも係わらず「お参りさせてください、
お願いします!」とふたりで無理を言ってしまいました。
永井様・・・ここでお会いしたのも運命です! 祈・・・。


この後は上野へ戻ってふたりで感想大会。
相変わらずグイグイと呑みまくる海辻と、チビチビと嘗めるように
フルーツサワーをいただく奈鳩さんは、いつものように萌え話。
今日も本当に充実した一日でございました。

奈鳩さん、毎度の事ですがお付き合いありがとうございました。
谷中墓地他、今後は墓参ラーの修行も積みましょうね(爆)

ここまで読んでくださった方、お疲れ様でした(礼)

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はや!
おはようございます。
昨日もお付き合いありがとうございました。
うっわ、早いレポートですね。
まさか谷中墓地でうろうろするとは
思いませんでしたが、
行き当たりばったりでの散策は
楽しかったですね。
そして何と言っても阿修羅様。
言葉に出来ない(笑)
今年もまだまだイベント盛り沢山ですね。
またよろしくお願いします。
奈鳩 2009/05/16(Sat)08:06:45 編集
忘れぬうちに
 こんにちは。
お天気も良くて実に楽しい散策でしたよね。
帰宅が早かったので、レポの仕上げもサクサク済みました(笑)
谷中墓地は侮れませんよね。またゆっくり行きたいです。
本当に『行き当たりばったり』の放浪が正しいと思えるのは
こんな発見をした時です。今後も次の行き先は現地決定で(笑)

こちらこそ、また宜しくお願いいたしますv
那由 URL 2009/05/16(Sat)13:12:26 編集
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お酒が好き。でも味より酔うのが好きだから、専ら家で飲むのが主。
打たれ弱い根性無しでスプリンタータイプ。
短期での集中力は周囲も認めてくれるけれど、コツコツと長期での努力は無理。なのでダイエットに成功した事はありませぬ。
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