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 こんばんは。

先日Nぽさん&uちゃんと行った『平泉展』の展示物に
中尊寺に伝わる舞の着物や道具などがありました。
その舞の説明に 「朝廷軍と戦い命を落とした者達の魂を
猿があの世へと導くという話」 と書かれていて
海辻の脳内にあるどっかの記憶の糸を引っ張りました。

「猿~、猿~・・・」 とブツブツ言ってる海辻を怪訝そうに眺めていた
Nぽさんに 「猿っていたよね。神話だったか伝説だったかにさ・・・。
猿若彦とかなんとか。どっかに導く神だったような・・・猿・・・。
それと関係してるのかな、この舞の話」
相変わらず奇妙にいい加減な事を言い出す海辻を
Nぽさんは生温い眼で見守ってくれてました。

結局帰宅後に調べてみたら 『猿若彦』 ではなく 『猿田彦』。
猿若は能や歌舞伎同様の芸能舞の一種です(汗)
いつもながら完全な大間違いではなく部分的にはリンクしている
海辻の知識ですが、あまりに欠片程度しか記憶していない事は
実に情けない。
いっその事、全く覚えていない方がマシかもしれない・・・と
凹む事も多々あります。
オール・オア・ナッシング・・・さて、どちらが幸せなのだろうか(苦笑)

今回の『猿』に関しての蛇足的なお話を追記に入れておきますので
怪しい海辻の妄想を読んでもいいよ~、という方はそちらを
ご覧くださいませ。(でも実にいい加減な話ですよ、と宣言)


拍手、いただいてます。有難うございますv


【猿田彦と奥州に関して】

とりあえず奥州(現在の東北地方)に関しての復習からしてみると、
確かな記録上で平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂を相手とした
アテルイこと悪路王まで遡って朝廷と戦を続けていた土地です。
その後も大なり小なりの諍いは常の事、朝廷から『まつろわぬ民』
つまりは『したがわぬ民』と言われ続けたのが奥州の人々。

で、以前から海辻は大和朝廷=天津神(あまつかみ)というのは
古事記や出雲神話を見れば元々の土着の政権だった国津神を
排除した渡来系の色濃い勢力だった、と思ってますし何度かここでも
書いてます。(これは学説でも意見が分かれるので海辻の私見)

今回調べた『サルタヒコ』は古事記日本書紀では国津神として登場
しますが、天孫であるニニギノミコトを高天原(神の世)から葦原中国
つまりは日本国土へと案内したと書かれています。
そして天岩戸でも有名なアメノウズメに名を教えた事で、彼女を
妻とします。その後伊勢のアザカという場所で漁をしている時に
貝に手を挟まれて溺れ死ぬ・・・というお話。

海辻的曲解では、土着の権力者だったサルタヒコが新興勢力の
大和朝廷軍に屈してそちらに与した褒美、もしくは約束の証として
アメノウズメを妻として貰いうけた。
けれど伊勢(大和朝廷の聖地ですよね)で貝(女性の隠語としても
使われます)に手を挟まれて・・・という事は女性によってとも
考えられますが、いずれにしても殺された。
なんて読んでみました(笑)

サルタヒコは道祖神とも同一視される神で、導きや道案内の神とも
考えられ、同時に現世からあの世への道案内役とも言われます。
そんな話が奥州へと伝わってあの舞の話になったとしたら。

大和朝廷に従いながら命を奪われたサルタヒコが、朝廷軍と戦って
命を落とした国津神系の同胞をあの世へと導く。贖罪か慈悲か。
ロマンじゃないっすか~(爆)


展示会で 『猿が朝廷軍と戦って死んだ者達を、あの世へ導く』
という舞の話を見ただけで、ここまで妄想を膨らませるのも
実にアブナイ人のような気もします(笑)
ただ弥生時代には日本の東と西に大きな国家が2つあって
西の勢力に敗れた東の政権が東北に逃れた、という話を
聞いていたので、少しばかり萌えてしまったわけです。
ええ、サルタヒコが東北に逃れた東の勢力の一員だったら、とか。
脳内妄想は尽きません(笑)

こんな妙な話を読んでくださった方、お疲れ様でした。
あまり論理的じゃなくてすみません。

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フォーーーーゥ!
こんばんは~。
いつもながらナイスなお話、ごっつあんです!
サルタヒコが女性によって殺されたかもしれないという考察を拝読して、
ヤマトタケルが女装して熊襲を討った話を思い出しました。

いやー歴史って本当に深いですね。
また書いてくださるのを楽しみにしています。
奈鳩 2009/04/11(Sat)00:35:21 編集
適度に歪曲
 こんばんは。

ヤマトタケル! 何気に悪人なんですよね。
純朴な原住民を騙して勝利しちゃいけません(笑)

サルタヒコが実は伊勢を本拠にしてたとか、ウィキってみたら
すぐに出てくる事は故意にスルーしてます。
調べた方が「海辻ってば嘘こいてるよ~」と思いつつ
それを切欠に興味を持ってくれたら嬉しいなぁ、と。
歴史は本当に深いですから、入り口はどこでも良いのです。
こんな浅くて怪しい話でも、自分に合った入り口を見つける
手助けになれたら良いなぁ、と思う今日この頃。

読んでくださって、ありがとうございましたv
那由 URL 2009/04/11(Sat)01:25:26 編集
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